[et_pb_section][et_pb_row][et_pb_column type=”4_4″][et_pb_text]革の魅力といえば、使っているうちに経年変化(=エイジング)していくことで、 自分だけのオリジナルの色合いに変化していくことだと思います。 せっかくレザークラフトをするなら、経年変化しやすい革を使いたいという人も多いでしょう。 ということで、経年変化しやすい革とそうでない革について紹介します。
革の経年変化とは
革の経年変化は革に含まれるタンニンによって引き起こされるものです。 そのため、タンニンを含んでいない革は経年変化をしません。(劣化はします) 革の鞣し方法には大きく2種類あります。 タンニン鞣しとクロム鞣しです。 ということで、クロム鞣しの革は経年変化はしません。(劣化はします) 経年変化をする革を購入したい場合はタンニン鞣しの革を選ぶようにしましょう。
経年変化のしやすさ
タンニン鞣しの革は経年変化をするのですが、 タンニン鞣しの革の中にもしやすい革としにくい革があります。 その違いはタンニンの含有量に左右されます。 同じタンニン鞣しなので、タンニンの含有量が違ってくるのはなぜかというと、 鞣し方に違いがあるからです。
たいこ鞣しとピット層鞣し
革をタンニン液に漬け込むことを鞣しというのですが、 その方法にも2種類の方法があります。 たいこ鞣しとピット層鞣しです。 たいこ鞣しは大きなタルのようなものの中に、革とタンニン液を入れてぐるぐる回します。
そうすることで、タンニンを革に叩き込んでいきます。 この手法のいいところは数日で鞣し作業が終わることです。 一方、ピット層鞣しは、 プールのようなものの中にタンニン液を入れて、その中に革を漬け込み、 自然にタンニンが染み込んでいくのを待ちます。 そのため、時間がかかります。約1カ月またはそれ以上の時間がかかります。 しかし、時間をかけてタンニンを染み込ませているので、 たいこ鞣しの革よりも、タンニンが多く含まれる革を作ることができます。
ということで、 経年変化しやすい革というのは、 「ピット層でタンニン鞣しをした革」 になります。 しかし、 ピット層で鞣しを行うタンナーは徐々に少なくなってきており、 貴重な存在になってきています。 日本でいうと、栃木レザーがピット層鞣しのタンナーです。 栃木レザーが良いといわれるのは、数少ないピット層鞣しの革だからです。[/et_pb_text][/et_pb_column][/et_pb_row][/et_pb_section]
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