趣味でレザークラフトをやっていると、
最初は財布やカードケース、コインケースなどの小物からスタートする人が多いと思います。
しかし、慣れてくると徐々に大物に挑戦したくなるものです。
そこで、大物の中でも比較的簡単なトートバッグの作り方を紹介します。
私の場合、初めてのの大物はリュックでした。
(これは正直失敗でした。初大物にしては難易度が高すぎました)
2つ目の大物として挑戦したのがこのトートバッグになるのですが、
結構いい出来だとおもうので紹介します。
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程1](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2017/02/レザークラフト初心者向けトートバッグ-14_R.jpg)
トートバッグ型紙の紹介
まずは、型紙の紹介からです。
できるだけ縫い目が少なくて済む型紙を考えました。
さらに、型紙は直線のみなので、革をまっすぐ切る技術があれば大丈夫です。
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程_型紙設計](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2020/06/unnamed-file.jpg)
単純な型紙なのですが、マチ部分などは縫い代などの長さをしっかり考慮しておかないと、失敗するので注意しましょう。
それ以外は持ち手の長さを、肩にかけられる長さにするかどうかくらいを気にしていれば大丈夫だと思います。
型紙通りに線を引く
このトートバッグで一番重要なところといっていいかもしれません。
それが「型紙通りに線を引くこと」です。
直線のみなのですが、本体部分の1本の線が長いので、
少し角度がずれているだけで、端っこと端っこではかなりのずれが出てきてしまいます。
しっかりと直角に線を引くことが重要になります。
直角に線を引く方法はいろいろありますが、
わたしは、差し金と直線定規の2本を使用して直角な線を引いています。
差し金は1つ持っておくと便利なので購入しておくことをお勧めします。
革を切る
型紙通りの線が引けたら、それに合わせて革を切断していきます。
直線のみですが、長い直線が多いので、
集中して曲がらないように切りましょう。
ここでのポイントはただそれだけです。
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程_革を切る](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2017/02/レザークラフト初心者向けトートバッグ-2_R.jpg)
各種小物の穴あけと縫い
革を一通り切り終えたら、
小物パーツの穴あけと縫い作業をやっていきます。
ポケット2つと持ち手2つとドリンクホルダー1つです。
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程1_手縫い](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2017/02/レザークラフト初心者向けトートバッグ-6_R.jpg)
ドリンクホルダーは個人的にあったらいいなと思ってつけました。
トートバッグだと物を放り込んで尾張ということが多いので、
その中でもペットボトルドリンクだけは立てられるところがあると便利かなと思います。
これまで財布などを作った経験のある人なら、
ここら辺の小物類では苦戦することはないでしょう。
持ち手だけは縫い部分が結構長いので頑張ってください。
持ち手は細長い長方形の革を2つ折りにして縫うだけですが、
革自体の厚みが1.5mm~2mmくらいであれば、
心材を入れなくてもしっかりとした持ち手になります。
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程_手縫い2](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2017/02/レザークラフト初心者向けトートバッグ-3_R.jpg)
ドリンクホルダーは本体の革のマチ部分を切り取った革を再利用しています。
本体と小物パーツの縫い合わせ
小物パーツが一通り完成したら、
小物パーツを本体に取り付けていきます。
その前に、
本体上部の革を1.5cmほど折り返して木工用ボンドで止めておきます。
本当はここも縫う予定でしたが、
できるだけ縫い目が見えないデザインにしたかったので、
縫うのはやめました。
強度が必要な場所ではないので、木工用ボンドでの接着でも十分です。
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程_手縫い3](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2017/02/レザークラフト初心者向けトートバッグ-4_R.jpg)
本体上部の接着が完了したら、ポケットと持ち手と本体を縫い付けていきます。
3枚の革を重ねて穴をあけるのは大変なので、
私は、あらかじめ縫う部分の長さを決めて、同じ菱目打ちで、同じ数の穴を、
持ち手、ポケット、本体と別々の状態で穴あけしました。
縫うときに少し大変ですが、私が持っている菱目打ちでは、3枚重ねの革の穴あけは大変そうだったので、
この方法にしました。
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程_手縫い4](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2017/02/レザークラフト初心者向けトートバッグ-1_R.jpg)
本体の縫い付け
持ち手とポケットの本体への縫い付けが完了したら、
いよいよ本体部分を縫っていきます。
まずは、
サイド部分を縫っていきます。
これは特に難しいところはありません。
ただ、長いだけです。
一つ注意したいのが、片方のサイドにはドリンクホルダーを付けることを忘れずに!
サイド部分を縫い終わったら、
マチ部分を縫っていきます。
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程_裏返し](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2017/02/レザークラフト初心者向けトートバッグ-7_R.jpg)
マチ部分まで縫い終わったら、ひっくり返して完成です。
この作品は簡単な構成ですが、
しっかりと基本ができていないときれいな作品はできません。
まっすぐ切ること、
きれいに縫うこと
の練習になると思います。
ある程度レザークラフトになれてきた人にも、
始めたばかりの人にもおすすめの作品です。
ちなみに、このトートバッグを作るにあたり、革鞄の本を買いました。
買ったのが以下の2冊です。
レビュー通り、とてもいい本でした。
ただ、今回のトートバッグは簡単すぎたので、この本を参考にするほどのものでもないです。
ぜひ挑戦してみてください
![レザークラフト初心者のトートバッグ製作過程2](https://leather-craft.science/wp-content/uploads/2017/02/レザークラフト初心者向けトートバッグ-10_R.jpg)
1年間使用後の感想
このトートバッグを1年間使用してみての感想を書きたいと思います。
このトートバッグはミヤツグのモストロという革を使用しているのですが、
柔らかい革なので自立はしません。
1年間使用して思ったことは
「自立するトートバッグが良かった」
「持ち手が少し短くて、肩掛けがやりにくい」
ということでした。
この問題を改善すべく、いろいろと試作したり、参考書を読んだりしました。
そして、いいかんじの新しいトートバッグが完成したので、後日レポートを書きたいと思います。
参考書
ちなみに、参考にした本は
と
です。
取っ手やポケットなどの組み合わせで確かに300種類のトートバッグを作れます。
ただ、今回私にとって役立ったのは、
基本の革トートバッグの作り方でした。
こちらの本では一つのトートバッグを作る過程が紹介されています。
基本的なトートバッグですが、私にとってはとても参考になりました。
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