レザークラフトの流れ
これからレザークラフトを始めようかなと思っている人のためにレザークラフトの流れを簡単に説明します!
レザークラフトは誰でもチャレンジできる趣味ですが、奥が深い趣味でもあります。
このページでは
「レザークラフトをやってみたいけど迷っている。とりあえず最低限の安い道具でやってみたい!」
というようなレザークラフト未経験者が、
初めてレザークラフトにチャレンジするときに揃えるべき道具を紹介します。
このページで紹介する道具だけでもブックカバーくらいは作れます!
①型紙を用意する
まずは型紙と呼ばれるものを用意します。
型紙は設計図のようなものです。
レザークラフトにおいて一番重要といってもいいくらい大事なものです。
設計図がおかしければ、どんなに技術があってもいいものはできませんからね。
最初は、カードケースや名刺入れ・ブックカバーなどの単純な形の作品にチャレンジしたほうがいいです。
レザークラフトの型紙は革の厚さなどを考慮して設計しなければいけないので、
レザークラフト未経験者がいきなり型紙を設計するのは無謀です。
最初のうちは、型紙は自分で用意するよりも、だれかが作ったものを利用したほうがいいです。
無料でも手に入りますし、有料の型紙もたくさんあります。
②型紙の形に革を切る
革を型紙の形に切り取ります。
まずは、革に型紙の形を写すために、丸きりを使います。
革の表面に傷をつけて型紙を写すために使用するので、100円ショップのものでも問題ありません!
革を切る道具としては別たちというものを使います。
普通のカッターでも切れますが、別たちは購入しておいた方がいいです。
新品の別たちの切れ味は普通のカッターとは違います!
革を切るときの下敷きはカッティングマットを用意します。
100円ショップのものでもOKです。
③革に縫い穴をあける
革を型紙の形に切り終えたら、革に縫い穴をあけていきます。
革は針で貫通することができないため、
菱目打ちという道具で縫い穴をあけてから縫っていきます。
菱目打ちは刃先の数が複数種類あるのですが、
最初は2本目と4本目を購入しておけばいいです!
菱目打ちで穴をあけるときは下敷きとして、革の下にゴム板というものを敷きます。
ゴム板の上に革をのせて、菱目打ちをハンマーでたたいて穴をあけていきます。
ハンマーは100円ショップのもので大丈夫ですが、
ゴム板と菱目打ちは専用の道具を購入したほうがいいです。
④革を縫う
縫い穴を開けたら、いよいよ手縫いをしていきます。
レザークラフトの手縫いでは針を2本使います。
そして、普通の針ではなく針の先が少し丸くなった針を使います。
針穴の大きさは糸の太さによって変える必要があるのですが、
とりあえず、「細」を買っておけば大丈夫です。
大体の作品は「細」で作れます。
レザークラフトで使用する糸は、蠟引き糸というものを使用します。
蝋でコーティングされた糸で少しベタベタします。
これも「細」を買っておけば大丈夫です。
完成!?
革を縫い合わせた時点で作品としての形にはなっていると思いますので、
最低限のレザークラフトということだったら、とりあえずここで終わりでもいいと思います!
ここからコバ(革の切り口)を磨いたりして、作品の見た目を良くしていくことができます。
ただ、ここから先はこだわりだしたらきりがありません。。。
ここまでやってみて、
「もう少しやってみてもいいかな!」と思えた人はコバ磨きなどにもチャレンジしてみるといいと思います!
最低限の道具まとめ
最後にこのページで紹介したレザークラフトに必要な最低限の道具の価格(2020年6月時点)を紹介します。
100円のものは100円ショップで購入できるものという意味です。
- 丸きり 100円
- 別たち 439円(アマゾン)
- カッターマット 100円
- 菱目打ち4本セット 750円(アマゾン)
- ゴム板 小 352円(アマゾン)
- ハンマー 100円
- 針 469円(アマゾン)
- 蠟引き糸 439円 (アマゾン)
合計金額は2749円でした!
最低限の道具でレザークラフトを試してみたい!と考えている人は参考にしてみて下さい!
参考:革の買い方
道具まで集めたら次に革を買います。
はじめてレザークラフトにチャレンジするなら、
少し高いですが、栃木レザーや和乃革のA4サイズの革をおススメします。
最初に作るものは小物だと思うのでそれに見合ったサイズの革を買いましょう。
革に関する知識に自信のない方は以下の記事を読んでから革選びをすることをお勧めします。
参考記事:レザークラフト初心者が知るべき革材料の買い方|半裁で販売されている革
この記事を読めば最低限の知識は得られると思います。
最初の方は「半裁」に関して書かれていますが、 後半部分に赤字で書いてある「仕上げ」に関するところは革のサイズに関係なく重要なところなので、そこだけでも読んでおいてください。
また、初心者の人は最初にはぎれを購入しようと思うかもしれませんが、 はぎれを買う際にも注意が必要です。
お店によっては使えない革ばかりを入れているお店もあります。
また、革の知識がない人から見たら使える革でも、 実際は全然だめな革の場合もあります。
はぎれを買う前に、以下の記事も読んでみてください。
初心者におすすめのレザークラフト作品
最後に初心者の方におすすめのレザークラフト作品を紹介します。
ブックカバー
ブックカバーは型紙も単純で直線要素が多いため、基本的なレザークラフト技術と道具だけで作ることが可能です。
初めてレザークラフトにチャレンジする人にお勧めです。
使用する革の厚さは1mm。硬めの革をお勧めします。
和乃革の本ヌメ革などがおすすめです。
名刺入れ
名刺入れも初めてのレザークラフトにおすすめです。
使用する革の量も少ないですし、縫う距離も短いので、気軽にチャレンジできる作品です。
ただし、名刺入れの場合は型紙は市販のものを利用したほうがいいです。
単純な型紙に見えますが、小物ほど難しいのがレザークラフトです。
はじめてのレザークラフトで自分で名刺入れの型紙を作ると高確率で失敗すると思います。
それでもいいという人は自作の型紙でチャレンジしてもいいでしょう!
失敗したくない人は、市販の型紙を利用したほうがいいでしょう。
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