イタリアの「エルバマット」という革を使ってipadケースを作りました。シンプルでおしゃれなデザインを目指して作りました。素材が良いので、革そのものを活かすデザインで十分おしゃれになります。革を漉く技術があればだれでも作ることができると思うので参考にしてみて下さい。
それでは作り方を紹介していきます。
型紙の紹介
型紙といってもとてもシンプルなので、CAD上でサイズ感を確認した後は、革に直接罫書いています。
図面では、ふた(フラップ)の部分はちょっと形状を変えていますが、
実際に作るときは長方形で作りました。
そのため、型紙としては長方形が2つのシンプルなものです。
22cm×27cmと22cm×34cmの長方形です。
革を漉く(薄くする)
今回の作品で一番難しいところ(道具さえあれば簡単ですが。。。)です。
エルバマットは厚さが2.3mmくらいあります。
今回の作品は内縫いの作品になるので、縫い代部分は厚さ1mmくらいまで薄くする(漉く)必要があります。
別たちなどでも革漉きはできるのですが、それなりの技術と練習が必要です。
うちには革漉き機があるので、今回は革漉き機を使います。
革漉き機を使えば、だれでも簡単に革を薄くすることができます。
今回の場合は5分もあればできちゃいます。
幅1cmだけ薄くした状態が下の写真です。
これで革の下準備は完了です。次は縫っていきます。
革を縫い合わせる
内縫いの作品なので、銀面同士をゴム糊で接着します。
ゴム糊を塗る前に、銀面をヤスリで荒らしておくと接着しやすくなります。
ヤスリで銀面を荒らした後は、ゴム糊を塗って接着します。
ゴム糊でしっかりと接着した後は縫っていきます。
今回は端から5mmの部分を縫っていきます(縫い代5mm)。
単純な直線縫いなので、簡単です。
ミシンを使うと10分くらいで縫えます。
今回のように長い直線を縫う場合は平ミシンが1台あると便利です。
参考までにうちで使っているミシンの紹介記事です。
ひっくり返す
縫い終わった状態では、まだ床面が表になっています。
これを内側からひっくり返して、銀面を表に持ってきます。
文章にすると簡単そうですが、なかなか大変な工程になります。
薄い布なら簡単ですが、革のように厚みと硬さがある素材ではそれなりに力が要ります。
ひっくり返した後の写真が下のものです。
これで縫い目が見えなくなった、すっきりしたシンプルなデザインになります。
革(エルバマット)自体がとても良い素材なので、革の素材感を活かしたデザインにしました。
内側はこんな感じです。
これで蓋の部分に折癖をつけます。
最後にフラップ部分にバネホックを取り付ければ完成です。
使用したのは大サイズのバネホック。
専用の打ち具で取り付けます。
穴をあけてバネホックを取り付けます。
これで完成です!!
自作のIpadケース完成写真
完成写真の紹介です。シンプルなデザインですが、革の表情が生きていて、いいかんじにできたと思います。
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