レザークラフト初心者が最初に挑戦する作品の一つにコインケースがあります。
今回は、普通のコインケースよりも少しだけ難しい、L字ファスナーのコインケースの作り方を紹介します。
それと、使い勝手を考慮して、カード入れも付いてるといいな~と思い、カード入れも付けています。
現代社会では、カードと小銭があれば、たいていの買い物はできてしまいますし、電車にも乗れます。
あまり、荷物を増やしたくない人にぴったりの作品になった気がします。
型紙設計
今回の型紙はそんなに難しくありません。
ポイントは、ファスナーが曲がるところを丸くする(rをつける)ことです。
ファスナーを折り曲げる必要があるので、ここを直角にするのはちょっと無理があります。
そして、このコインケースで難しいところもここです。ファスナーを折り曲げてきれいに縫うことができるかどうかが、作品の出来を大きく左右します。
また、ファスナーを開いたとき、口が大きく開いて中身がみやすいようにするための折り畳み式のマチもポイントの一つです。
パーツは二つなので、A4サイズの革とファスナーがあれば作れます。
作成工程
革を切り取る
まずは、革をパーツの形に切り取りましょう。
直線が多いので特に難しくはないと思いますが。マチ部分の円形だけ注意しましょう。
円形カッター[円切カッター iC-1500P NT]があるときれいに切れます。
床&コバ磨き
革を切り取ったら、床面を磨いていきましょう。
ケースを開いたときに床面が見える設計なので、しっかりと磨きましょう。
また、コバ磨きもやっときます。ただし、全部のコバを磨く必要はありません。
以下の図の赤線部以外のコバを磨きましょう。
ファスナーの仮付け
ファスナーを開いた状態で、革にボンドで仮付けします。
この時、しっかりと接着するように、まんべんなく全体にボンドを塗りましょう。
じゃないと、縫うとき大変になります。
カードケースパーツの仮付け
ファスナーの上からカードケースパーツをボンドで仮付けしましょう。
これもファスナ同様、しっかりと仮付けしとかないと後から大変です。
ファスナー部分の菱目打ち&縫い
ボンドがしっかりと乾いたら、ファスナー部分に菱目打ちで穴を開けます。
カードケースパーツの端っこに穴が来るように調整して開けましょう。
穴あけが完了したら、縫いましょう。特に注意するところはなしです。
マチパーツ1の仮付け&菱目打ち&縫い
次にマチパーツ1の部分を完成させます。マチパーツ1とは扇形じゃない方のマチパーツ部分です。
本体パーツを折り曲げて、縫い目部分を重ねた状態で仮付け、穴あけ、縫いを行います。
マチパーツ2の仮付け&菱目打ち&縫い
最後に残っているマチパーツを完成させれば組み立ては終わりです。
ここまで来たら、まだ磨いていないコバ磨きをしましょう。
これでL字ファスナーコインケースは完成です。
後日、有料型紙でL字ファスナーの小型財布を作りました。
この作品はそれなりに気に入っていましたが、
レザークラフト初心者が考えた型紙なので、今になって見返してみると、
いろいろと雑に感じます。
ということで、別記事でL字ファスナーの小型財布の制作過程も紹介しています。
この作品よりは、レベルアップしているんじゃないかと思いますので、よろしければご覧ください。
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