レザークラフト初心者がリュックづくりに挑戦しました。
その時の作成過程を紹介しています。今回はリュックのポケットの作り方について紹介します。
リュック作りのそのほかの行程に関する記事はこちらこのリュックには3種類のポケットがあります。
大きさ別に大ポケット、中ポケット、小ポケットとします。
それぞれの作り方を紹介していきます。
大ポケットの作り方
まずは、大ポケットからです。
大ポケットはリュック内部の背中側に付いているポケットです。
A4サイズのファイルが入るくらいの大きさを想定して作りました。
ここは作り方といっても、革をポケットの形に切り取って、縫い合わせるだけなので、特別な工程はありません。
ただし、このポケットは実際に見える部分なので、トコ磨ききとコバ磨きをしっかりしておきます。
トコ磨きをしておかないと、ファイル等を入れたときに毛などがついて汚れてしまいます。
コバ磨きはポケット上部の入り口部分だけは最低でもやっておきましょう。
余裕があれば、下部もやっておくといいかもしれません。
大ポケットはマチと背面パーツを縫い付けるときに一緒に縫い付けます。
ということで、大ポケットの作成は完了です。
中ポケットの作り方
次に中ポケットの作り方です。
中ポケットはリュック内部のマチ部分に取り付ける、23cm×15cmのファスナー付ポケットです。
これは左右に1個ずつ取り付けるので2個作成します。
まずは、生地を切り取ります。内部ポケットは革ではなく、裏地に使用している生地を使用します。
切り取る大きさは24×16と24×19の2枚です。
切り取る大きさが違うのは、ファスナーを取り付けるためです。
そのため、片方はファスナー分の3cmを引いています。
下の画像のストライプ生地1が表側で、ストライプ生地2が裏側になります。
表側はファスナーも付けるので、ファスナー分だけ生地が小さいです。
また、最終的なポケットの大きさが23cmなのに対して、24cmの大きさに生地を切り取るのは、切り取った後に各辺を折り返すためです。
各辺5㎜づつ折り返します。これをやっておかないと、布の切り口から糸がほつれてしまいます。
各辺ともボンドをつけ、5mmだけ折り返します。これで生地の準備は完了です。
次に、ポケットとリュックのマチ部分の接続パーツとなる「つなぎ」を用意します。
つなぎは革を使います。23cm×5cmの長方形の革を用意します。
そして、「ポケットの強度強化」+「縫い目をきれいにみせる」ためにポケットの3辺に細い革をボンドで仮付けします。
ファスナーとの接合部分になる辺には、ファスナーを取り付けてから革をとりつけるため、この時点では取り付けません。
これで中ポケットのパーツの準備は完了です。ここから、各パーツを組み合わせていきます。
まずは、生地をファスナーにボンドで仮付けします。
そして、ファスナーの裏側に補強用の革をボンドで仮付けします。
ファスナーの表側には、マチパーツとのつなぎとなる革をボンドで仮付けします。
ここまできたら、取り付けているすべての革に菱目打ちを行い縫い穴を開けたら、縫い合わせていきます。
最初に縫い合わせるのは、ファスナー部分です。
次にポケットが裏返しになるような状態で、ポケットを縫い合わせていきます。この時ファスナーは開いた状態で縫い合わせていきます。
ファスナーが閉じていると、最終的に裏返すことができなくなるので注意しましょう。
全てを縫い終わったら、裏返して中ポケットの完成です。下の画像は裏返す前です。
裏返すと下のようになります。
小ポケットの作り方
最後に小ポケットの作り方です。
小ポケットは、リュックの外側から直接出し入れできるファスナー付ポケットです。
これは中ポケットと作り方が似ていますが、中ポケットよりも簡単です。
小ポケットも裏地と同じ生地で作成します。大きさは13cm×15cmです。
14cm×16cmの生地を2枚作り、中ポケットと同じように各辺を5㎜ずつ折り返します。
そして、ファスナー部分以外の各辺に補強用の革を取り付けます。
ファスナー部分は最終的にリュックのマチ本体に縫い付けるため、補強用の革は必要ありません。
ファスナーと生地をボンドで仮付けします。この時、ポケットの内側に生地の表側が来るように貼り付けます。
次に、マチパーツにファスナーを取り付けるための穴を開けます。
13cm×1cmの長方形の穴を切り取ります。
その穴にファスナーをボンドで仮付けします。
そして、菱目打ちでファスナーの周りに縫い穴をあけ、縫っていきます。
最後にポケット生地同士を縫い合わせたら小ポケットの完成です。
以上で各ポケットの作り方紹介は終わりです。
リュックにポケットはつきものです。
簡単そうに見えますが、よく考えて作らないと失敗します。
ポケット作りで悩んでいる方はこのページを参考にしてみてください。
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